紫禁城
よかろうもんの程近く、緑三丁目の交差点に怪しげな店ができた。
看板には「ラーメン」「丼」「500円」の文字がデカデカと。
外からのぞいてもメニューは見えない。どうやら食券タイプのお店らしく、食券販売機がメニューを兼ねているようだ。
営業時間は朝の5時まで。
いったいこんな場所で誰がそんな夜中にラーメンやどんぶりものを食べるのか・・・
いぶかしむ気持ちは好奇心の裏返し。
とりあえず行ってみた。
店に入ると力士より大きな(というかデブな)お客さんが一人と、中国人店長と思わしきお店の人が一人。
食券販売機の前でしばし悩む。
紫禁城ラーメン or 玉子辛ラーメン(って名前だったと思う) + ミニチャーハン or どんぶりもの
で500円。
ワンタンメンなどは単品で 500円だ。
ビンビールやつまみ用のチャーシューなどもある。
さてどうしたものかと一息つくと、店長さんが後ろで待機しているのが目に入ったのであわてて紫禁城ラーメンとミニチャーハンのセットに決定。
上の写真が紫禁城ラーメンだ。
500円のセットだけあってラーメンに具は少ない。
が、しかし、刻まれたネギとニラは絶妙なハーモニーを奏で、フライドオニオンが華を添える。
歯切れの良い麺が合う。
パラパラ感至上主義者が泣いて喜びそうなチャーハンも悪くない。(味は薄め)
よかろうもんに振られる日がある。
定休日をうっかり忘れた月曜日や、あまりに遅い深夜。
最近はお客さんがいっぱいで入れない日もたびたびある。
そんな時は紫禁城に来て、ビールをいっぱいやっつけてからラーメンなんていうのも悪くないような気がするのであった。